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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻6号

1984年06月発行

トピックス

経皮的ビリルビン濃度測定法(ミノルタ黄疸計)

著者: 山内芳忠1 山内逸郎1

所属機関: 1国立岡山病院小児医療センター

ページ範囲:P.563 - P.564

文献概要

 経皮的ビリルビン濃度測定法であるミノルタ黄疸計が,最近注目を浴びている.それは非観血的,非侵襲的に誰にでも簡単に操作でき,しかも瞬時にして血中総ビリルビン濃度を正確に客観的な機器的数値として表示してくれるからである.従来の血中ビリルビン濃度測定法では採血という操作を要するが,本測定法では,児に侵襲を加えることなく経皮的に血中ビリルビン濃度を評価することができるので,画期的な新しい測定法といえる.
 新生児では種々の原因(大部分は生理的黄疸である)により血中総ビリルビン濃度が上昇する.それにつれて皮膚は黄染し,臨床的黄疸を呈する.しかも血中ビリルビン濃度と皮膚ビリルビンとの間には,一定の平衡関係が存在する.本測定法はこの皮膚・皮下組織のビリルビンを測定することにより,間接的に血中総ビリルビン濃度を評価するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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