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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻7号

1984年07月発行

文献概要

基礎実習講座

グラム染色

著者: 相原雅典1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.609 - P.612

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 臨床細菌検査におけるグラム染色の意義は,検査の進行過程において次に進むべき方向を決める重要な鍵であるが,同時に,技師の能力しだいでは最も手軽な,しかし臨床への貢献度が非常に高い検査法ともすることができる.例えば肺炎や化膿性髄膜炎のような疾患では,急性期における数時間内に行われる処置により予後が決定されるため,一刻も早く適切な情報を提供せねばならない.そのため,われわれ技師は患者材料の染色標本を鏡検し,起炎菌の推定を試みるべきであり,常に正しい情報を報告できるよう日頃から十分トレーニングを積んでおかねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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