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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻8号

1984年08月発行

文献概要

病気のはなし

扁桃炎

著者: 杉田麟也1

所属機関: 1順天堂大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.684 - P.689

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 咽頭は解剖学的に上咽頭・中咽頭および下咽頭に分かれていて,空気および食物の通り道である.一般に扁桃というと,中咽頭の口狭の両側に位置するアーモンドの形をした二つのリンパ腺様組織を思いうかべるが,厳密にはこれは口蓋扁桃(palatine tonsil)と呼ぶべきものである(写真1).
 広義の扁桃は,咽頭扁桃(pharyngeal tonsil),耳管扁桃(tubal tonsil),口蓋扁桃(palatine tonsil),舌扁桃(tubal tonsil)などを含み,口蓋扁挑はその中で最大のものである.このリンパ組織は上咽頭から下咽頭まで輪状に配列され,ワルダイエルの扁桃輪(Waldeyer's tonsillar ring)と呼ばれている(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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