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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
抗生物質の作用メカニズムと耐性獲得1—β-ラクタム剤
著者: 新井俊彦1
所属機関: 1慶応義塾大学微生物学
ページ範囲:P.691 - P.695
文献購入ページに移動β-ラクタム剤
β-ラクタム剤は,現在わが国で使用されている抗生物質の3分の2を占めている.これは,動物細胞にはない細胞壁ペプチドグリカンの合成を阻害することを作用とするために,アレルギーを除けば動物に対してほとんど毒性がない,安全な薬剤だからである.β-ラクタム剤は共通のβ-ラクタム環をもつが,基本骨格の相違によってペニシリンとセファロスポリンがあり,側鎖の変換によって抗菌域,抗菌活性が次々と改善され,最も強力で広域の抗菌活性をもつに至っている.
β-ラクタム剤は,現在わが国で使用されている抗生物質の3分の2を占めている.これは,動物細胞にはない細胞壁ペプチドグリカンの合成を阻害することを作用とするために,アレルギーを除けば動物に対してほとんど毒性がない,安全な薬剤だからである.β-ラクタム剤は共通のβ-ラクタム環をもつが,基本骨格の相違によってペニシリンとセファロスポリンがあり,側鎖の変換によって抗菌域,抗菌活性が次々と改善され,最も強力で広域の抗菌活性をもつに至っている.
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