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技術講座 生化学
尿中酵素の測定法2—アミラーゼ,γ-GTP
著者: 佐野紀代子12 宇野恵美子2
所属機関: 1東京医科歯科大学生化学 2東京医科歯科大学病院検査部
ページ範囲:P.701 - P.709
文献購入ページに移動尿中にアミラーゼが存在することは既に1863年Cohnheimにより見いだされ,1908年Wohlgemuth2)により測定法が確立されて以来測定されていることから歴史は古く,また今日でも日常検査法として定着している唯一の尿中酵素である.尿中アミラーゼは血中由来であるため,その臨床的意義はほぼ血清アミラーゼと同義である.一方,γ-GTPはOrlowski,Goldburgにより1960年代にヒト組織中に存在することが見いだされ,1962年Orlowski3)により尿中γ-GTPが初めて測定された.尿中γ-GTPの主たるものは血中から漏れ出てきたものではなく,腎に由来するものであるから,その測定は各種腎疾患,薬物の腎障害の病態把握のパラメーターとして近年注目されている.
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