文献詳細
文献概要
技術講座 病理
PAP法で染色できるもの
著者: 木崎智彦1 川島敦子1 橋本由美1
所属機関: 1神戸大学第一病理学講座
ページ範囲:P.715 - P.719
文献購入ページに移動免疫組織学的手段としては大きく蛍光抗体法と酵素抗体法があり,後者の中にPAP(ペルオキシダーゼ-抗ペルオキシダーゼ複合体)法が入る.これは感度が高く特異性も強いので,日常のホルマリンパラフィン切片で十分に染色される場合が多く,今後利用価値は十分あるものと思われる.さらに最近はPAPキット(DAKO,IMMULOK)の市販化によって一次抗体や二次抗体を調節する必要がなくなり,非常に簡単にできるようになった.その一次抗体の種類も徐々に増加の一途にあり,非常にうれしいことである.しかし,高価であること,有効期限があること,技術的な不慣れさなど,まだ問題点も多い.
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