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技術講座 細菌
溶血レンサ球菌の群・型別法—特にA群およびB群菌について
著者: 児玉博英1
所属機関: 1富山県衛生研究所細菌部
ページ範囲:P.721 - P.728
文献購入ページに移動A群は猩紅熱をはじめとするヒトの上気道疾患,丹毒を含む化膿性疾患,さらには続発症としての腎炎,リウマチ熱などの原因であることが以前から知られているが,B群もまた新生児の髄膜炎,原発性上気道疾患や,成人の尿路感染症などの原因として,近年ますます注目されるようになった.現在,病因との関連で最も高頻度に分離されるのは溶レン菌であり,その90%以上はA,B両群によって占められているという事実を念頭において,本稿では主にA群とB群について,市販血清が利用できる範囲で,血清学的な群・型別法を述べる.しかしながら,菌分離の段階で見落としがあっては意味がないので,培養上の特徴,溶血作用,生物学的性状についても,紙数の許す範囲で触れる.
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