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検査を築いた人びと
電気泳動装置で血清蛋白分画を発見した アルネ・ウイルヘルム・チセリウス
著者: 深瀬泰旦1
所属機関: 1順天堂大学医史学
ページ範囲:P.768 - P.768
文献購入ページに移動 溶液の中に電極を置いて,これに直流電圧をかけると,溶質が陽極または陰極の方へ移動する.この現象を電気泳動といい,その移動の速さは分子の大きさ,電荷,分子構造などによって異なる.電気泳動の易動度の違いを利用して,分離や分析を行う装置が電気泳動装置である.チセリウスは1937年にこの装置を考案し,これを用いた種々の業績によって,1948年にはノーベル化学賞を受賞した.
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