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病気のはなし
文献概要
骨粗鬆症とは単一の疾患ではなく,種々な原因により発症した病態の総称である.その本態は,骨組織の化学的成分は正常で,単位体積当たりの骨そのものが減少した状態である(図1).その発症原因としては表1に示すように栄養面の障害,内分泌面の障害,遺伝性のものなど種々なものが考えられている.この中でも一般に骨粗鬆症あるいはオステオポローシスと呼ばれているものは,老人性あるいは閉経後骨粗鬆症のことであるので,本項ではこの疾患について述べることとする.
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