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技術講座 生理
肺機能検査1—血液ガス
著者: 井川幸雄1
所属機関: 1東京慈恵医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.816 - P.820
文献購入ページに移動 血液ガスとは血液中に含まれるガスのことで,酸素,窒素,炭酸ガスの三者が量的には主要なものである.ほかに一酸化炭素も微量存在するが,喫煙者を除いては普通問題にならないし,窒素も不活性なので独立した意味が少ない.したがって,日常検査では酸素と炭酸ガスのみが測られることが多い.しかし,炭酸ガスのレベルは血液のpHに大きな影響をもち,体液のpHは酵素活性,その他生体の機能に重大な影響を及ぼすので,血液ガス分析といえば,酸素,炭酸ガス,pHの三者を測定し,併せてこれらのデータから計算できる生理的情報を算出するのが普通になっている.また,測定方法も電極法による測定がほとんど100%を占め,特別の場合を除いて検圧法が日常検査に用いられることもなくなったので,以下,これら電極法について述べる.
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