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文献詳細

雑誌文献

検査と技術12巻9号

1984年09月発行

文献概要

技術講座 生理

肺機能検査1—血液ガス

著者: 井川幸雄1

所属機関: 1東京慈恵医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.816 - P.820

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 血液ガスとは血液中に含まれるガスのことで,酸素,窒素,炭酸ガスの三者が量的には主要なものである.ほかに一酸化炭素も微量存在するが,喫煙者を除いては普通問題にならないし,窒素も不活性なので独立した意味が少ない.したがって,日常検査では酸素と炭酸ガスのみが測られることが多い.しかし,炭酸ガスのレベルは血液のpHに大きな影響をもち,体液のpHは酵素活性,その他生体の機能に重大な影響を及ぼすので,血液ガス分析といえば,酸素,炭酸ガス,pHの三者を測定し,併せてこれらのデータから計算できる生理的情報を算出するのが普通になっている.また,測定方法も電極法による測定がほとんど100%を占め,特別の場合を除いて検圧法が日常検査に用いられることもなくなったので,以下,これら電極法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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