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マスターしよう基本操作
ME機器の接地(アース)のしかた
著者: 本間伊佐子1 石山陽事1
所属機関: 1虎の門病院生理学科
ページ範囲:P.827 - P.834
文献購入ページに移動 臨床検査室では多くの種類のME機器が用いられている.それらのME機器が安全に運用されるために,JIS規格によって機器や設備の安全基準が定められているが,最も大切なことは機器の取り扱い,操作が適切であるかどうかにかかっている.まず電気的にみて安全性が保たれているか,すなわちマクロショックやミクロショックなどの電気ショック防止対策が十分であるか,という点に注意を払わなくてはならない.
生体に危険な漏れ電流が流入しないようにするには,用いるME機器に,①充電部の絶縁,②フローティング方式の採用,③充電部の保護,④追加保護手段の確保,⑤低電圧化などの対策がなされていることが必要である.この中で使用者にとって特に大切なことは,追加保護手段としての各機器における十分な接地(アースすること)であり,また複数の機器や他の設備と組み合わせて使用する場合に用いる等電位接地である.不完全な接地は患者に危険な漏れ電流を流すことになり,電撃を引き起こす原因になる.ここでは日常によく見られる接地の方法(アース線の接続方法)について,その注意点を示す.
生体に危険な漏れ電流が流入しないようにするには,用いるME機器に,①充電部の絶縁,②フローティング方式の採用,③充電部の保護,④追加保護手段の確保,⑤低電圧化などの対策がなされていることが必要である.この中で使用者にとって特に大切なことは,追加保護手段としての各機器における十分な接地(アースすること)であり,また複数の機器や他の設備と組み合わせて使用する場合に用いる等電位接地である.不完全な接地は患者に危険な漏れ電流を流すことになり,電撃を引き起こす原因になる.ここでは日常によく見られる接地の方法(アース線の接続方法)について,その注意点を示す.
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