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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻10号

1985年10月発行

文献概要

病気のはなし

悪性関節リウマチ

著者: 橋本博史1

所属機関: 1順天堂大学内科(膠原病)

ページ範囲:P.882 - P.887

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悪性関節リウマチとは
 慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)は20〜50歳の女性に好発し,多発性関節炎とその破壊を主な徴候とする慢性の炎症性疾患である.しかしながら,その臨床像は多様で,時に血管炎を基にして内臓の障害をきたし,生命に対する予後不良な病態がみられる.
 Bevans(1954)らは,このような症例を2例報告し,悪性関節リウマチ(malignant RA;MRA)と名づけた.MRAの特徴を要約すると,1)明らかなRAが存在する.2)心,肺,消化管,神経などの内臓病変が同時に存在する.3)これらの内臓病変によって生命の予後が悪くなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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