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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻10号

1985年10月発行

文献概要

技術講座 生化学

血清グアナーゼ活性の測定法

著者: 手登根稔1 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.901 - P.905

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 グアナーゼ(guanase;Guanine deaminase,EC, 3.5.4.3)は,グアニンを脱アミノ化してキサンチンとアンモニアに分解する核酸代謝酵素で,Schmidt(1932)が初めて家兎の肝ホモジネート中に発見したものである.その後,Passanenti(1963)が肝疾患時に血清中グアナーゼ活性が上昇することを見いだし,次いでKnights(1965),McLeod(1967),Coodley(1968),そしてMandelら(1970),Konttinenら(1971)によって肝機能検査の一つとして血清グアナーゼ活性の臨床的意義が報告された.
 グアナーゼのヒトでの臓器分布をみると,肝,腎,脳に多く存在することが知られており,従来から肝機能検査の代表的な項目であるGOT,GPTが肝以外に骨格筋,心筋,膵などにも比較的多く存在し,急性心筋梗塞や筋疾患でも増加するのに対し,グアナーゼは増加せず,これらの酵素よりも肝に特異的であることが報告1)されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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