icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻10号

1985年10月発行

文献概要

トピックス

診断名区別医療群について

著者: 田中恒男1

所属機関: 1神奈川リハビリテーション病院

ページ範囲:P.943 - P.943

文献購入ページに移動
 この診断名区別医療群(DRG)は,diagnosis-related treatment groupsの頭文字をとり,記号化したものである.これは,現在米国で採用されている医療費の支払方式のPPS(prospective paymentsystem)「診断群に基づく定額支払い方式」の基本的コンセプトとなっている.このPPSは,退院患者一件ごとに,診断群別に提示された平均費用が病院に定額償還される方式である.一方,患者によってその費用額が異なるので,定額を上回った場合には,病院が負担することになる.逆に,定額を下回った場合には,その差額が病院の利益となる.この定額を算出する基礎として,DRG(診断群)が挙げられる.
 このDRGは,連邦政府の委託によって,イェール大学の研究者たちがメディケアに加入している患者の10年間にわたる集積リストから,20%を抽出し,国際疾病分類(International Classificationof Diseases)の大分類である23グループ別に,それぞれのグループごとにクラスター分析を行い,結果的に467のカテゴリーに区分されている.このカテゴリーに分けるための変数として,
 主診断(内科系)
 手術・処置の内容(外科系)
 患者の性
 入院時の年齢(17歳以下,18〜69歳,70歳以上の三区分)
 退院事由
の5変数が用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら