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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻11号

1985年11月発行

文献概要

検査を築いた人びと

脊髄造影法の開拓者 ジャン・シカール

著者: 深瀬泰旦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学医史学

ページ範囲:P.1015 - P.1015

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 脊髄造影法は造影剤を腰椎穿刺によって脊髄クモ膜下腔に注入し,X線撮影を行って,脊髄腔内外の病変を診断する方法である.後頭下穿刺により,比重の重い造影剤を注入して,その下降状態をみる下行性と,腰椎穿刺により,比重の軽い造影剤を注入してその上昇状態をみる上行性の,二種類がある.
 造影剤としてはモリヨドールや,リピオドールなどが用いられ,これによって脊髄腫瘍,クモ膜癒着,閉塞の有無などを知ることができる.1921年,造影剤としてリピオドールを用いて,初めて脊髄造影を行ったのは,フランスのジャン・シカールである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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