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臨床細菌検査では,鏡検,菌分離,同定,薬剤感受試験などが行われるが,このうち,原因菌と考えられる分離菌の化学療法剤に対する感受性成績を迅速に,的確に臨床側へ報告することは,臨床上,特に治療面において重要なことである.
従来,感受性検査は,ディスク法(我が国では主として,1濃度法,3濃度法が用いられている)で行われているが,成績が得られるまでに少なくとも1日以上を要すること,定量的な成績を得にくいこと,および培地の種類,性状,接種菌量,薬剤ディスクの安定性などの諸条件によって成績が影響されることも考えられ,すなわち簡易に行いうる利点はあるが,検査精度のうえには問題点も残されている.したがって,薬剤感受性測定の迅速化とともに,精度の高い,しかも定量的に効率よく行いうるような方法が望まれており,その一つとして,自動化についての試みもなされてきた1).
従来,感受性検査は,ディスク法(我が国では主として,1濃度法,3濃度法が用いられている)で行われているが,成績が得られるまでに少なくとも1日以上を要すること,定量的な成績を得にくいこと,および培地の種類,性状,接種菌量,薬剤ディスクの安定性などの諸条件によって成績が影響されることも考えられ,すなわち簡易に行いうる利点はあるが,検査精度のうえには問題点も残されている.したがって,薬剤感受性測定の迅速化とともに,精度の高い,しかも定量的に効率よく行いうるような方法が望まれており,その一つとして,自動化についての試みもなされてきた1).
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