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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻12号

1985年12月発行

文献概要

病気のはなし

原発性糸球体腎炎

著者: 重松秀一1

所属機関: 1信州大学病理学

ページ範囲:P.1014 - P.1019

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 「肝腎かなめ」という言葉があるように腎は身体にとって極めて大切なものであり,正常人では余裕をもたせて一対用意され体液の浄化に主役を演じている.この任務を果たすために腎内の濾過器である糸球体には多量の血液が流れ込んでいる.糸球体にはしたがって,炎症をはじめとしていろいろな障害が起こりうる.体の他の臓器に障害があり,糸球体にも併せて障害の起こる場合もあるが,糸球体だけに炎症がみられる場合には本テーマである原発性糸球体腎炎(原発性腎炎)という言葉が使われる.
 腎炎とはどんな症状を呈するものなのだろうか.表1のように腎炎はいくつかの症候群としてとらえられる.病気の程度の軽いもの,進行が早くて死に至る危険性の高いもの,進行は遅いけれどもだんだんと腎臓の機能が悪くなるものなどさまざまである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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