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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻2号

1985年02月発行

トピックス

Panic values(Critical values)

著者: 松田信義1

所属機関: 1川崎医科大学

ページ範囲:P.203 - P.204

文献概要

 緊急異常値(panic valuesあるいはcritical values)という語は,読者に耳新しいかもしれないが,その由来は古く,既に1972年にLundberg教授によって提唱されている.これは,危篤状態の患者の(病因)診断,治療による救命をサポートするねらいをもって命名された検査診断用語である.
 同教授の論文1)によれば,身寄りのない昏睡状態の患者に対し,緊急検査で血糖値6mg/dlという極端な異常値が報告された.しかし,そのとき,主治医はこの異常値に気づかなかった(糖液静注によって救命されたのに!).不幸にして翌日になってこの極異常値が気づかれ,直ちに最善の処置がとられたが既に手遅れで,患者の意識は戻らず死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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