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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻2号

1985年02月発行

文献概要

トピックス

インターロイキン

著者: 崎谷満1

所属機関: 1京都大学ウイルス研究所

ページ範囲:P.204 - P.205

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 生体の免疫機構をつかさどる細胞群はサイトカイン(リンフォカイン,モノカインなどを含めて)と総称される活性物質によって相互に調節されており,インターロイキン2(IL-2)以外にもインターロイキン1,3(IL-1,IL-3),B細胞増殖因子(BCGF),B細胞分化因子(BCDF),またγインターフェロン(IFN-γ)がよく知られている.
 1)IL-1:IL-1はマクロファージから産生されるモノカインであり,主な作用は抗原刺激を受けたヘルパーT(TH)細胞からのⅡ-2産生の促進であり,そのほかT細胞には胸腺細胞の増殖促進,Eロゼット形成の安定化,B細胞には細胞表面免疫グロブリン,Ia抗原,補体レセプターの増強の作用がある.IL-1は免疫系以外にも多岐に作用し,内因性発熱因子,線維芽細胞増殖,関節滑液細胞(synovial cell)からのコラゲナーゼ,プロスタグランディンの産生,肝細胞からの血清アミロイドAおよびP刺激因子の産生がIL-1に帰せられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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