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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻6号

1985年06月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

合成基質による凝固線溶因子の測定

著者: 鈴木節子1

所属機関: 1横須賀共済病院中央検査科

ページ範囲:P.511 - P.517

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 各種出血傾向,血栓性疾息,播種性血管内凝固症(DIC)などの診断や治療経過の観察に凝固線溶因子の測定は不可欠であるが,現在は試薬が高価であり,検査手技も熟練を要するので,どの検査室でも迅速,簡便,正確,低廉に実施できる状態とはいえない.今回のテーマである合成基質法は酵素化学的な測定方法で,従来から行われている凝固法のようにヒトあるいは動物由来の試料を用いるのとは異なり,基質の品質管理,安定供給などの面で改善され,測定法の簡便性,精度の向上,迅速性も得られるものとしてこの分野の検査の一大改革といえる.経済性は一部の自動機種では得られているので,今後のメーカー,ユーザーの努力に期待するとして,この文明の利器である合成基質について起源,特性,利用範囲などの概略を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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