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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻6号

1985年06月発行

文献概要

検査を築いた人びと

残余窒素の測定法を開発した ヨハン・キエルダール

著者: 深瀬泰旦1

所属機関: 1順天堂大学医史学

ページ範囲:P.518 - P.518

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 中央検査室ができる以前は,尿検査や血液検査をはじめ,血液の生化学検査もみな医師が自分たちの手で測定していた.蛋白分画を受け持つ者,コレステロールを測定する者,残余窒素を検査する者と,それぞれの教室に担当者が一人ずついたわけである.
 血中残余窒素を測定するキエルダール法は,その手技が煩雑なばかりでなく,測定に時間がかかることが悩みの種であった.急性糸球体腎炎の患者を受け持ち,それも教授回診の前日にでも入院しようものなら,大いに閉口したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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