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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻6号

1985年06月発行

文献概要

技術講座 病理

PAS反応とその変法

著者: 勝山努1 山上修2 林茂子2 井口恵美2

所属機関: 1信州大学中央検査部 2信州大学病院中央検査部

ページ範囲:P.529 - P.534

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 糖質を過ヨウ素酸で酸化し,生じたアルデヒド基をシッフ反応(Schiff reaction)で検出するPAS反応は,1946年から1947年にかけてHotchkiss, McManus, Lillieらによって開発された.その特異性の高さ,鋭敏な反応性,さらに定量性などから,粘液組織化学のみならず組織細胞化学の歴史における記念碑的な染色法とされており,その価値は現在においても失われていない.
 最近ではPAS反応における酸化条件に検討を加え,シアル酸やグリコサミノグリカン(以下,GAG)の検出に利用しようとする動きがみられる.また,アゾ結合(azo coupling)の応用によって感度を高めようとするLillieらの試みもある.ここでは,PAS反応とその変法について,新しい動向を中心に紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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