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病気のはなし
つつが虫病
著者: 山作房之輔1
所属機関: 1水原郷病院
ページ範囲:P.584 - P.588
文献購入ページに移動終戦後の1948(昭和23)年10〜11月に富士山麓で演習した米軍兵士が罹患した急性発疹性熱性疾患がつつが虫病とわかり,我が国にも夏以外の時期に発生するつつが虫病の存在することが判明した.さらに,1951〜52(昭和26〜27)年の冬には八丈島を中心に伊豆諸島で500名を超える,予後のよいつつが虫病の大流行が観察されたが,翌年から急速に終息した.当時,これらの秋や冬に発生するものを,従来から存在したいわゆる"古典的つつが虫病"と区別して"新型つつが虫病"と呼び,この呼び方は現在でもしばしば使われる.
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