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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻7号

1985年07月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

血球の成熟と形態の変化1—赤血球と顆粒球

著者: 坂巻壽1 古沢新平1

所属機関: 1独協医科大学第三内科

ページ範囲:P.589 - P.594

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 正常人の末梢血液像には,赤血球,顆粒状(すなわち好中球,好酸球,好塩基球),単球,リンパ球および血小板の7種類の血球が認められる.これらの血球はいずれも成熟したもので,リンパ球以外はそのままで本来の機能を発揮することができる.そこに到達するまでには,未分化な幹細胞分化,さらに一定の方向に運命づけられた極めて未熟な芽球からの成熟過程があり,その過程は骨髄(リンパ球はそのほかリンパ組織)において増殖(細胞分裂)とともに進行している.その際,血球内に含まれる各種物質の変化に伴って各血球系に特有な形態変化があり,日常検査では骨髄塗抹標本の普通染色所見によりその変化をだいたい判別できることは周知のとおりである.
 本稿では2回にわたり,血球の成熟に伴う形態変化を光顕像と透過型電顕による超微細構造とを対比させながら解説することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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