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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻7号

1985年07月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

免疫グロブリン増加の意義

著者: 右田俊介1 奥村次郎2

所属機関: 1金沢大学がん研究所 2金沢大学病院中央検査部

ページ範囲:P.595 - P.601

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 免疫グロブリンは抗体の機能をもつ蛋白の集合体であって,これの測定と結果の解釈は免疫機能の指標として重要な意味をもつ.現在ではセルロース・アセテート膜電気泳動によってγ分画を測定し,一元放射状免疫拡散法(SRID),レーザーネフェロメトリー法(LN),ラテックス近赤外比濁法(LPIA),酵素抗体法(ELISA)などによってクラス別の測定を行い,免疫電気泳動(IEP)2),免疫固定法(IF)2)によってM成分のタイピングが行われる.さらに抗原を用いて特定の抗体の増加も測定可能である.
 ここでは抗体の特異性は考えないで,γ分画の総量として,またいずれかのクラスの量として,免疫グロブリンが増加したときの意義を考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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