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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻8号

1985年08月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

心電計周波数特性の測定法方

著者: 小林悌二1 清水加代子1

所属機関: 1東北大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.751 - P.757

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 臨床診断で使われる心電図の波形は,およそ0.05〜100Hzの範囲の周波数成分から成る電圧波形であ.入力波形を構成する各成分波が心電計内で同一増幅度,同一時間遅れを受けるならば,出力波形に波形歪を生じない.しかし,この条件がほぼ満たされるのはある周波数範囲fL≲f≲fHのみである(fL;低域遮断周波数,fH;高域遮断周波数).この帯域外では増幅度が大幅に低下し,これに伴い必然的に遅延時間にも周波数依存性が生じる.このため,通過成分波の重ね合わせの様子が出力時点では入力時と変わるので,fL,fHの値によっては出力波としての記録波形に無視できない歪みが生じる.通常,増幅度の周波数依存性を周波数特性と呼ぶ.本稿ではその測定技法を解説する.波形歪が生じる原理を理解するために,初めに単純化したモデルで歪みの発生を誇張して示し(I),続いて周波数特性の測定法の具体的手順について述べる(II).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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