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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻8号

1985年08月発行

文献概要

基礎実習講座

Kmの求め方

著者: 塚田敏彦1

所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部

ページ範囲:P.765 - P.768

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 Kmについて理論上の式の導き方は,学校などで学んでいる.しかし,実際に酵素活性や基質濃度の測定法を検討するに当たっては,各基質濃度に対する酵素活性(初速度)を測定し,計算や多くはLineweaver-Burk式などのグラフにプロットしてKmを求める.そのうえで誤差や試薬の溶解度・安定性および経済性なども考慮して,測定機器にマッチした測定条件を決定しなければならない.
 そこで今回は,そのKmの求め方について解析する.実習には多くの施設で経験できるよう,わずかな試薬と簡単な比色計のみがあれば,容易にKm値が求められる基質フェニルリン酸に対する酵素アルカリホスファターゼ(ALP:EC, 3.1.3.1)のKmの求め方を取り上げた1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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