文献詳細
技術講座 生化学
文献概要
過酸化脂質は,主に血清または血漿でTBA法1)により測定されていて,その臨床的意義は明確ではない.心筋梗塞や脳梗塞のような動脈硬化性疾患2〜5),糖尿病,高脂血症,末期癌,肝疾患,放射線性肺臓炎,また健康高齢者でも加齢により高値を示す報告6,7)が多数ある.
加齢や動脈硬化のイニシエーターとしてのフリーラジカル説(free radical theory)8)も重要視され,また細胞内においては細胞膜の構成成分であるリン脂質や,コレステロールの過酸化により,蛋白成分も同様に反応する.そのために細胞の死滅などが起きて二次的に血清レベルで高値を示すことも考えられ,まだ特定の疾患の診断に有効な検査ではないが,その測定法について若干述べる.
加齢や動脈硬化のイニシエーターとしてのフリーラジカル説(free radical theory)8)も重要視され,また細胞内においては細胞膜の構成成分であるリン脂質や,コレステロールの過酸化により,蛋白成分も同様に反応する.そのために細胞の死滅などが起きて二次的に血清レベルで高値を示すことも考えられ,まだ特定の疾患の診断に有効な検査ではないが,その測定法について若干述べる.
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