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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻9号

1985年09月発行

文献概要

技術講座 血液

NBTテスト

著者: 螺良英郎1 後東俊博2 奥本毅1

所属機関: 1国立療養所刀根山病院 2徳島大学第三内科

ページ範囲:P.815 - P.818

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概 要
 貪食細胞(好中球,マクロファージ)は細菌,真菌などの微生物,あるいは異物を貪食(phagocytosis)した後,細胞内で殺菌(intracellular killing)をする.この殺菌系は酸素依存性と非依存性の二つの系から成っている(図1).すべての微生物,異物がこれで処理されるわけではない.
 このうち主に好中球が細菌,毒素,その他異物で刺激を受けるというと,ヘキソースモノホスフェートシャント(hexose monophosphate shunt;HMS)経路が活性化され(図2),過酸化水素(hydrogen peroxide;H2O2)やスーパーオキシド(superoxide;O-2)が産生される.このうちO-2は不安定な物質ではあるが,ミエロペルオキシダーゼ(myeloperoxidase)とヨードなどのハロゲン化物と一体となって微生物の殺菌に役だっている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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