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マスターしよう基本操作
マイクロタイター法によるASO価測定
著者: 池田紀之1
所属機関: 1東海大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.853 - P.859
文献購入ページに移動 近年,溶血性レンサ球菌感染症の血清学的検査法には,溶レン菌の菌体外産生物に対する抗体および菌体成分に対する抗体の測定が広く行われており,抗ストレプトリジンO(ASO),抗ストレプトキナーゼ(ASK),抗デオキシリボヌクレアーゼB(ADNase-B),抗ストレプトコッカスポリサッカライド(ASP)などが,その代表的なものである.しかし,これらの検査は,単独で用いた場合,100%溶レン菌感染症を証明することはできない.そのために,ASOとASK,またはASOとADNase-Bの組み合わせのように,ASOと他の1法を併用するのが一般的である.これは,ASOが溶レン菌感染症の血清学的検査法として,最も有用であることを示している.
現在,ASOの測定法は大きく二つに区別できる.一つは溶血阻止法で,他の一つは受身凝集法である.前者には,Rantz-Randall原法,半量法,マイクロタイター法などがあり,後者には,ブルーASO,Neo-SLO,ラビティアASOなどがある.
現在,ASOの測定法は大きく二つに区別できる.一つは溶血阻止法で,他の一つは受身凝集法である.前者には,Rantz-Randall原法,半量法,マイクロタイター法などがあり,後者には,ブルーASO,Neo-SLO,ラビティアASOなどがある.
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