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文献詳細

雑誌文献

検査と技術13巻9号

1985年09月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

マイクロタイター法によるASO価測定

著者: 池田紀之1

所属機関: 1東海大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.853 - P.859

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 近年,溶血性レンサ球菌感染症の血清学的検査法には,溶レン菌の菌体外産生物に対する抗体および菌体成分に対する抗体の測定が広く行われており,抗ストレプトリジンO(ASO),抗ストレプトキナーゼ(ASK),抗デオキシリボヌクレアーゼB(ADNase-B),抗ストレプトコッカスポリサッカライド(ASP)などが,その代表的なものである.しかし,これらの検査は,単独で用いた場合,100%溶レン菌感染症を証明することはできない.そのために,ASOとASK,またはASOとADNase-Bの組み合わせのように,ASOと他の1法を併用するのが一般的である.これは,ASOが溶レン菌感染症の血清学的検査法として,最も有用であることを示している.
 現在,ASOの測定法は大きく二つに区別できる.一つは溶血阻止法で,他の一つは受身凝集法である.前者には,Rantz-Randall原法,半量法,マイクロタイター法などがあり,後者には,ブルーASO,Neo-SLO,ラビティアASOなどがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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