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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻1号

1986年01月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

標準血球

著者: 新谷和夫1

所属機関: 1関東逓信病院血液研究部

ページ範囲:P.23 - P.26

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 検査室で血球計数を実施するようになったのは30年くらい前であるが,実際に開始してみると検体数はしだいに増加して視算法では処理できない状態になることが案じられるようになった.自動血球計数機(カウンタ)はそのような時期に市場へ出たので,各検査室は続々カウンタを採用し現在に至っている.
 カウンタを視算法と比較すると再現性がよい点が第一に評価され,これがカウンタの普及を促進させたわけだが,じっくり検討してみると正確度という点では大きな問題があることがわかってきた.三輪1)は,新鮮血数検体を都内の施設に送りカウンタで赤血球数を測定すると,平均値で最高446万/μlから最低365万/μlまでと大きな差が認められたことを発表している.これを契機としてカウンタ使用者の間に精度管理の重要性が認識され,カウンタ較正のために標準血球の必要性が明らかになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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