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文献概要
検査ファイル 試薬
TTT
著者: 溝口香代子1
所属機関: 1慶応大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.64 - P.65
文献購入ページに移動1.使用目的:チモール混濁試験(血清膠質反応)
血清膠質反応とは,血清に種々の蛋白変性試薬を加え,混濁や沈殿の生成状態を測定するもので,その反応機序は明らかでないが,血清アルブミンの減少,γ-グロブリンの増加,リポ蛋白の変化など,主に肝障害時の血漿蛋白成分の量的・質的異常をみる簡便な方法として臨床診断上広く用いられている.かつては十数種類もの血清膠質反応が行われていたが,現在では個々の病態をより特異的に反映する検査が一般的になったために,自動化の対象となりやすいチモール混濁試験(TTT)と硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)および多少時間はかかるが比色計などの装置を必要とせずにどこででも実施できるセファリン・コレステロール・レシチン紫状反応(CCLF)などが行われているようである.
血清膠質反応とは,血清に種々の蛋白変性試薬を加え,混濁や沈殿の生成状態を測定するもので,その反応機序は明らかでないが,血清アルブミンの減少,γ-グロブリンの増加,リポ蛋白の変化など,主に肝障害時の血漿蛋白成分の量的・質的異常をみる簡便な方法として臨床診断上広く用いられている.かつては十数種類もの血清膠質反応が行われていたが,現在では個々の病態をより特異的に反映する検査が一般的になったために,自動化の対象となりやすいチモール混濁試験(TTT)と硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)および多少時間はかかるが比色計などの装置を必要とせずにどこででも実施できるセファリン・コレステロール・レシチン紫状反応(CCLF)などが行われているようである.
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