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検査を築いた人びと
メチレンブルー染色法を創めた フリードリッヒ・レフレル
著者: 深瀬泰旦1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学医史学
ページ範囲:P.1050 - P.1050
文献購入ページに移動 細菌検査において,日常最も広く利用されている染色法に,レフレルのメチレンブルー染色がある.メチレンブルーは細菌や細胞の核を濃染し,原形質を淡染するので,淋菌や髄膜炎菌のような細胞内の菌を染色するのに適している.
フリードリッヒ・レフレルは1852年6月24日に,ドイツのフランクフルト・アン・デア・オーデルに生まれた.父ゴットフリートはペルシャ陸軍の軍医総監にまで昇進した著名な医師である.レフレルは初めベルリンのフランス高等学校に入学し,フランス語を自由にあやつることができるようになった.フランス語は当時,微生物学を専攻しようとする者にとっては不可欠の武器で,これが後に彼が細菌学者として大成するのに大きな力となった.
フリードリッヒ・レフレルは1852年6月24日に,ドイツのフランクフルト・アン・デア・オーデルに生まれた.父ゴットフリートはペルシャ陸軍の軍医総監にまで昇進した著名な医師である.レフレルは初めベルリンのフランス高等学校に入学し,フランス語を自由にあやつることができるようになった.フランス語は当時,微生物学を専攻しようとする者にとっては不可欠の武器で,これが後に彼が細菌学者として大成するのに大きな力となった.
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