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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻10号

1986年09月発行

技術講座 血液

血小板機能検査法1—粘着能

著者: 稲垣稔1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.1066 - P.1070

文献概要

 血小板は生体内における止血・血栓形成過程に重要な働きをする血球成分である.また,近年は血管内皮細胞増殖因子(PDGF),プロスタグランジンなどとの関連で,あるいは広く免疫との相互作用などについて,血小板が重要な役割を果たしていることが注目されてきた.一方,血小板の機能は大別して粘着,凝集,放出の3反応として分けられる.分泌細胞としての血小板のこれらの機能が他の細胞,例えば顆粒球にも存在することがわかり,興味がもたれている.
 そこで本稿では,これらの血小板機能のうち,血小板粘着能の測定とその意義について最近の知見を交えながら述べていきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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