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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻10号

1986年09月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

髄液の検査法

著者: 島袋宏明1

所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.1090 - P.1097

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 髄液(cerebrospinal fluid;CSF)は水様無色透明な液体で,脳室および脊髄腔を満たしていて中枢神経系の保護と代謝に重要な役割を果たしている.病的な状態では髄液の循環や成分組成に変化が生ずるので,髄液検査は神経疾患の補助診断や治療効果の判定に有用とされている.検体は腰椎穿刺,後頭下穿刺,脳室穿刺などにより採取され,それぞれやや性状が異なる.一般的には腰椎穿刺が広く行われるが,検査依頼書には穿刺部位を明記してもらうことが望ましい.提出される髄液量は少なく,多数の検査を依頼されることも多く,各種検査項目は極力微量化することにより必要な情報を数多く得る努力を払うことが大切である.その際,原法による結果との差は十分に考慮すべきである.本項に示せなかった検査項目については成書を参考にされたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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