文献詳細
技術講座 生化学
文献概要
グリコヘモグロビンとは
グリコヘモグロビン(glycosylated hemoglobin;以下GHbと略す)はヘモグロビン(以下Hbと略す)と糖が非酵素的に結合したものの総称である.GHbは成人Hbの主成分(HbAⅡあるいはHbA0)より陰性荷電をもつ,電気泳動上HbA0より移動速度の速い小分画に分離することからfast HbまたはHbA1,と呼ばれる.カラムクロマトグラフィーで分画すると,HbA1,はさらにカラムから溶出する順にHbA1a,HbA1b,HbA1cの亜分画から成る.中でもHbA1cは糖尿病患者で特異的に高値を示し,1),比較的長期間の血糖コントロール指標として臨床上,有用視されている.
グリコヘモグロビン(glycosylated hemoglobin;以下GHbと略す)はヘモグロビン(以下Hbと略す)と糖が非酵素的に結合したものの総称である.GHbは成人Hbの主成分(HbAⅡあるいはHbA0)より陰性荷電をもつ,電気泳動上HbA0より移動速度の速い小分画に分離することからfast HbまたはHbA1,と呼ばれる.カラムクロマトグラフィーで分画すると,HbA1,はさらにカラムから溶出する順にHbA1a,HbA1b,HbA1cの亜分画から成る.中でもHbA1cは糖尿病患者で特異的に高値を示し,1),比較的長期間の血糖コントロール指標として臨床上,有用視されている.
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