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技術講座 血液
血小板機能検査法2—凝集能
著者: 山本正雅1 山崎博男2
所属機関: 1東京都臨床医学総合研究所循環器病研究部 2東京都臨床医学総合研究所
ページ範囲:P.1165 - P.1170
文献購入ページに移動血小板機能検査としては粘着能検査と凝集能検査が繁用されるが,粘着能に比して凝集能の測定は比較的再現性もよく,最も広く行われている.この検査は,先天性血小板機能異常症の血小板無力症などの凝集能が欠如したり低下したりしている血小板でははっきりとした成績を示すが,血小板機能が亢進している場合,特にその定量的表現に問題がある.血小板機能は健常者でのバラツキが多く,その値も各研究室間でかなり異なっている場合がある.このため各研究室で自分たちの正常値をもち,これと比較して結論を出すことが必要である.
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