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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻11号

1986年10月発行

文献概要

技術講座 血清

Ⅰ式血液型判定法

著者: 黒川一郎12 佐々木正照1

所属機関: 1札幌医科大学検査部 2札幌医科大学病院検査部

ページ範囲:P.1177 - P.1181

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 ヒト血清中には,正常人でも低温で自己および他人の赤血球を凝集させる寒冷凝集素が存在しているが,その凝集素に対応する血液型の一つにⅠ式血液型がある.この血液型は,寒冷抗体型の自己免疫性溶血性貧血,マイコプラズマ肺炎,白血病などの患者血清中に高力価に存在する抗体として識別され,また人間の成長過程の変化とともにⅠ型とⅰ型に分けられる.
 この抗体価が上昇したとき,ある種の血球と強く反応し,輸血検査実施のうえで,血液型判定・抗体スクリーニング,抗体同定,交差適合試験などへの影響が大きく無視できないものとなる.それゆえ,このⅠ式血液型と抗体の性状については,同定法も含めて正しく理解しておかなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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