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マスターしよう基本操作
赤血球沈降速度の測定法
著者: 羽田雅夫1
所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.1185 - P.1191
文献購入ページに移動 赤血球沈降速度(erythrocyte sedimentation rate;ESR.以下赤沈と略す)測定法がその術式ならびに診断的価値に確固たる第一歩を印したのは1918年,FåhreusおよびHirschfeldの業績によるものであり,次いで検査法の確立に大きく貢献したのがWestergrenである.その後,赤沈は急速に全世界に広まり,我が国では1922年に赤沈に関する検討が始められ,肺結核症にその臨床的意義が認められて,結核診断の重要な補助手段となった,現在,おびただしい臨床検査が開発されて臨床応用されているが,中には,その意義から十分活用されず姿を消したものも少なくない.そのような臨床検査開発の歴史の中でも,結核診断のみならず,炎症,腫瘍をはじめ多くの疾患でその変動についての意義が解釈され,日常検査法として今でも赤沈は堂々たる地位を占めている.
1972年国際血液標準化委員会での赤沈部門でWestergren法が世界の標準法として推奨され,その後いくつかの取り決めが付随してなされた.本稿ではWestergren法による赤沈の基本操作法について解説する.
1972年国際血液標準化委員会での赤沈部門でWestergren法が世界の標準法として推奨され,その後いくつかの取り決めが付随してなされた.本稿ではWestergren法による赤沈の基本操作法について解説する.
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