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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻11号

1986年10月発行

文献概要

検査ファイル 項目

尿ケトン体

著者: 稲垣清剛1

所属機関: 1愛知県厚生連安城更生病院一般検査室

ページ範囲:P.1194 - P.1195

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 ケトン体とはアセト酢酸,アセトン,そしてβ-ヒドロキシ酪酸の総称で,生体内ではこれらは密接な関係にある.すなわち,アセチル-CoAの生成過剰,または糖質代謝障害でオキザロ酢酸の量が少ないと互いに結合してアセト酢酸になり,さらに脱水素酵素とDPNHで還元されてβ-ヒドロキシ酪酸となり,一方では脱炭酸によってアセトンに変化する.
 腎尿細管のケトン体再吸収率は,アセト酢酸およびβ-ヒドロキシ酪酸は70〜95%でアセトンは再吸収されない4).いずれにしても種々の原因で血中ケトン体が上昇すると,それにつれて尿中にもケトン体の出現を見るようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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