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尿ケトン体
著者: 稲垣清剛1
所属機関: 1愛知県厚生連安城更生病院一般検査室
ページ範囲:P.1194 - P.1195
文献購入ページに移動 ケトン体とはアセト酢酸,アセトン,そしてβ-ヒドロキシ酪酸の総称で,生体内ではこれらは密接な関係にある.すなわち,アセチル-CoAの生成過剰,または糖質代謝障害でオキザロ酢酸の量が少ないと互いに結合してアセト酢酸になり,さらに脱水素酵素とDPNHで還元されてβ-ヒドロキシ酪酸となり,一方では脱炭酸によってアセトンに変化する.
腎尿細管のケトン体再吸収率は,アセト酢酸およびβ-ヒドロキシ酪酸は70〜95%でアセトンは再吸収されない4).いずれにしても種々の原因で血中ケトン体が上昇すると,それにつれて尿中にもケトン体の出現を見るようになる.
腎尿細管のケトン体再吸収率は,アセト酢酸およびβ-ヒドロキシ酪酸は70〜95%でアセトンは再吸収されない4).いずれにしても種々の原因で血中ケトン体が上昇すると,それにつれて尿中にもケトン体の出現を見るようになる.
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