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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻11号

1986年10月発行

トピックス

サルモネラの血清型変更

著者: 田村和満1

所属機関: 1国立予防衛生研究所細菌部

ページ範囲:P.1211 - P.1212

文献概要

 SalmonellaをKauffmann-Whiteの様式によって血清型(serovar)に分類することは,1934年に国際サルモネラ委員会において採択され,それ以来50年間,新しい血清型が追加され続け,いまや1600種以上に及んでいる.このような血清型の多様化は,そのまま血清型を追加していくだけでは,多少の無理と矛盾がでてきた.例えばO血清群をA,B,C,D,Eなどのアルファベットで呼んだが,もはやその数はO66血清群にまで達している.
 O抗原のあるものはバクテリオファージによって介達されることが明らかとなり,そのようなO抗原の有無の変異を起こす抗原にO血清群を区別しても無意味である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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