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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻11号

1986年10月発行

文献概要

けんさアラカルト

老人に対する検査のあり方

著者: 江戸一1

所属機関: 1三村病院検査室

ページ範囲:P.1218 - P.1218

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1.高齢化社会と検査
 我が国の平均寿命は,年を追うごとに延長し,人生80年の時代といわれ,高齢化社会へ突入したといえる.現在の高齢化社会の現状は全人口の10%であるが,近い将来20%を越える時代へ急増する.ある文書によれば,8万人に満たない佐渡島では,すでに20%にもなり,これは長命時代になったうえに,若者が大都会へ移った結果であるという.
 その移住先の一つである東京都では,最近1年間で65歳以上の高齢者が3万人近く増え,2〜3年後には100万人を突破すると推定される.その半面,14歳以下の年少人口は220万になり,大都市の高齢化も容易ならぬ形相を呈してきた.このような高齢化社会に伴って,老人の有病率,受診率も高くなり,また入院生活も長く,寝たきりになる割合も高くなってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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