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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻11号

1986年10月発行

文献概要

りんりんダイヤル

免疫複合体の検査法

著者: 西間木友衛1

所属機関: 1福島県立医大第2内科

ページ範囲:P.1223 - P.1223

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問 免疫複合体の検出には多くの方法があるようですが,スクリーニング的に用いるにはどの方法がよいのでしょうか.(兵庫 E生)
答 免疫複合体(immune complex;IC)の検出法は現在まで約30種以上もあり,それぞれには一長一短があります1).大きく分類すると,①物理化学的方法(超遠沈,ゲル濾過など),②補体を利用した方法(Ciqやコングルチニンなどの補体成分を利用する方法),③抗グロブリン抗体法(RFやanti-antibodyなどの抗lgG抗体を利用する方法),④レセプター法(細胞表面のFcやCSbレセプターを利用する方法),⑤細胞機能法(好中球遊走能を利用する方法)があります.IC測定のスクリーニング法としていずれの方法が最も適当かとのご質問でありますが,この質問の内容には二つの意味が含まれていると思います.すなわち,まず操作が簡便であること,もう一点は比較的感度がよく,特異性の高い方法であることであります.しかし,この2点は往々にして相容れないことがありますので,各施設で行える方法を選択してICを測定しているのが現状と思われます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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