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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
マクロファージの機能—肺胞マクロファージを中心として
著者: 大島駿作1 茆原順一1 黒住眞史2
所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所内科学第2部門 2京都大学結核胸部疾患研究所臨床検査部
ページ範囲:P.1246 - P.1250
文献購入ページに移動マクロファージの機能に関しては古くから貪食能と遊走能を有することが知られていて,異物を除去し,殺菌を行うことから,感染防御に重要な細胞として位置づけられていた.しかし,最近になって,マクロファージは免疫反応のエフェクター細胞やアクセソリー細胞としての免疫担当機能を有し,種々の酵素やモノカインを産生し,モノクローナル抗体によっていくつかのサブセットに分けることができ,肉芽腫形成に関与するとともに肺線維化の原因となる組織傷害を起こすことが,しだいに明らかになってきた.
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