icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻12号

1986年11月発行

文献概要

技術講座 血清

Lewis式血液型検査

著者: 加藤俊明1 深井寛治1

所属機関: 1北海道赤十字血液センター

ページ範囲:P.1261 - P.1265

文献購入ページに移動
Lewis式血液型の歴史
 Lewis式血液型の発見は1946年,Mourantが2人の妊産婦からヨーロッパ人の約22%の赤血液を凝集する抗体を検出したことに始まった.この抗体を妊産婦の名をつけて抗Lewis抗体とした.1948年にAndersenは,この抗Lewis抗体に対立する抗体を検出した,1949年,Mourant,Andersen,Fisher,Rase1)らの合議によって,前者の抗体を抗Lea抗体,後者を抗Leb抗体とし,この抗体による血液型をLewis式血液型として統一した.
 一方1948年,GrubbによってLe(a+)抗原をもつ人の唾液にはABH抗原は含まれないということが観察され,またBrendemonはLe(a+)型の非分泌者の血清中にLea型物質を発見し,ABO式血液型の分泌,非分泌とLewis式血液型には密接な関連性があるという多くの研究の糸口となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?