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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻12号

1986年11月発行

文献概要

検査ファイル 項目

Papanicolaou染色

著者: 都竹正文1

所属機関: 1癌研究会付属病院細胞診断部

ページ範囲:P.1290 - P.1291

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 本染色は細胞診染色を代表する染色法であるが,1942年にPapanicolaouが"Science"に発表した原法に基づいて,それぞれの施設において各種の改良法,変法などが試みられ,よりよい染色結果が得られるよう考案されている.また,現在検体数の増加および仕事の能率化を図って,自動染色装置を用いての染色を行っている施設が増加の傾向にある(表1,2).しかし,その染色試薬については基本的には変わることはなく,ヘマトキシリン,OG-6,EAの各種の色素は必ず使用される.Papanicolaou染色(以下,Pap染色)は,核染色,細胞質染色,脱水,透徹,封入と二十数個の染色瓶を通過させる煩雑な染色法だけに,染色液の管理,脱水系列のアルコール濃度の保存には十分な配慮が必要である.
 Pap染色の特性は,おのおのの細胞を染め分ける多彩性にあり,これに乏しい染色結果ではその価値はなくなる.では,Pap染色の特性をいかに保持し,またいかにすれば常に満足すべき染色態度が得られるかについて以下に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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