文献詳細
文献概要
検査ファイル 試薬
ソーダライム
著者: 後藤ひさ子1 遠田栄一1
所属機関: 1三井記念病院中央検査部
ページ範囲:P.1292 - P.1293
文献購入ページに移動 ソーダライムは,肺機能検査,基礎代謝検査,吸入麻酔などの閉鎖式循環回路において,呼気中の炭酸ガスを除去し,ガスの再吸収を可能にするための薬剤である.理想的な炭酸ガス吸収剤としては,
1)炭酸ガスを迅速かつ多量に吸収する
2)取り扱いが安全で,有害物質を含まない
3)効力の可否が,消耗程度を判定しやすい
4)気流抵抗が少ない
5)極度の発熱をしない
などの条件が挙げられる.今日用いられているソーダライムは,これらの諸条件をほぼ満足させているが,難点が全くないわけではない(例えば吸収能力判定など).したがって,正確かつ安全に検査を行うためには,CO2吸収剤の特性を十分に認識しておく必要がある.本稿では,ソーダライムのCO2吸収機構,取り扱い上の注意点などについて概説する.
1)炭酸ガスを迅速かつ多量に吸収する
2)取り扱いが安全で,有害物質を含まない
3)効力の可否が,消耗程度を判定しやすい
4)気流抵抗が少ない
5)極度の発熱をしない
などの条件が挙げられる.今日用いられているソーダライムは,これらの諸条件をほぼ満足させているが,難点が全くないわけではない(例えば吸収能力判定など).したがって,正確かつ安全に検査を行うためには,CO2吸収剤の特性を十分に認識しておく必要がある.本稿では,ソーダライムのCO2吸収機構,取り扱い上の注意点などについて概説する.
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