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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻12号

1986年11月発行

文献概要

検査ファイル 試薬

ソーダライム

著者: 後藤ひさ子1 遠田栄一1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.1292 - P.1293

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 ソーダライムは,肺機能検査,基礎代謝検査,吸入麻酔などの閉鎖式循環回路において,呼気中の炭酸ガスを除去し,ガスの再吸収を可能にするための薬剤である.理想的な炭酸ガス吸収剤としては,
 1)炭酸ガスを迅速かつ多量に吸収する
 2)取り扱いが安全で,有害物質を含まない
 3)効力の可否が,消耗程度を判定しやすい
 4)気流抵抗が少ない
 5)極度の発熱をしない
 などの条件が挙げられる.今日用いられているソーダライムは,これらの諸条件をほぼ満足させているが,難点が全くないわけではない(例えば吸収能力判定など).したがって,正確かつ安全に検査を行うためには,CO2吸収剤の特性を十分に認識しておく必要がある.本稿では,ソーダライムのCO2吸収機構,取り扱い上の注意点などについて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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