icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻12号

1986年11月発行

文献概要

検査技師のためのME講座 計測器・6

ガスクロマトグラフィー

著者: 恩田宣彦1

所属機関: 1(株)パーキンエルマージャパン

ページ範囲:P.1297 - P.1300

文献購入ページに移動
 ガスクロマトグラフィー(GC)は,図1のように検査成分の多い場合にたいへん有効な分析技術である.このような図をクロマトグラムという.検査成分は,後に述べるように,キャリヤーガスとともに移動しなければならないので,十分に気化する必要がある.現在では,類似した数百成分も一度に分離・定量したり,また特定のグループ成分を効率よく検査したりすることもできる.感度は高く,%からppbのレベルにまで達している.この技術は比較的長い歴史を持つが,最近の進歩は注目に値する.検査結果のプリントアウトまでも自動化するのも容易で,システム化は進んでいる.図2は,モニタースクリーンを内蔵した最新のGC装置(ガスクロマトグラフという)を示す.
 本稿では,最近の検査レポートを読むために必要な予備知識を紹介するために,最新の装置の概略を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?