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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻13号

1986年12月発行

文献概要

技術講座 一般

尿比重測定法

著者: 今井宣子1

所属機関: 1大阪大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.1365 - P.1368

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 尿比重は尿浸透圧とともに尿中総溶質量(尿中総固体量)の指標として測定される.具体的には腎髄質機能,すなわち腎の濃縮能,希釈能を知ることを目的とする.尿中総溶質量を直接測定するには尿の水分を蒸発させ,残った固形量を秤量すればよいが,実用的でなく,これに代わって比重や浸透圧が測定される.
 尿比重測定法は表1に示したように,大別して六つの方法がある.重量法と浮秤法は,ルーチン法としては今日ほとんど用いられていない.液滴落下法と超音波法は特殊な装置に限られている.したがって,ここでは最も使用頻度の高い屈折率法と,dip and read方式による試験紙法とについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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