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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻13号

1986年12月発行

文献概要

検査ファイル 項目

マイクロゾーム抗体

著者: 加藤亮二1

所属機関: 1野口病院検査科

ページ範囲:P.1384 - P.1385

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 自己免疫性甲状腺疾患すなわち橋本病やバセドウ病では,種々の自己抗体が血中に証明されることから,抗体の検出は疾患の病態把握に欠かすことのできない検査法となっている.その代表的な検査法として,マイクロゾームテスト(最近はセロディアAME)やサイロイドテスト(最近はセロディアATG)が知られている.
 甲状腺自己抗原は上皮細胞およびコロイド成分由来に大別され,マイクロゾームは上皮細胞由来に含まれる.マイクロゾーム抗原の構成成分は,表1に示すごとく核やミトコンドリアなど大きな顆粒成分を除いた後に100,000 G・60分程度の超遠心にて得られる微小顆粒成分からなり,その内訳は細胞膜,滑面および粗面小胞体,ゴルジ小体,遊離リボゾーム,その他の細胞小器官などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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